センターについて

ナノチューブ実用化研究センターのミッション

ナノチューブ実用化研究センターは、企業の皆様の抱える課題を幅広にサポートすることで、カーボンナノチューブの実用化を加速し、日本発のカーボンナノチューブ産業の創出を支援することを目指しています。

ナノチューブ実用化研究センターについて

カーボンナノチューブは1991年に飯島澄男博士によってその発見が報告され、それまでの材料ではなし得ない電気伝導性、熱伝導性、そして機械的強度を持つことが実証されて、熾烈な研究開発が始まりました。当研究センターが属する産業技術総合研究所(産総研)は、そのカーボンナノチューブの研究開発において中心的な役割を果たしています。

産総研は特定国立研究開発法人としては国内最大級の研究者を擁する公的研究機関です。そのため産総研には多岐にわたる分野の専門家が在籍しており、そのような専門家の協力を仰いだり、知恵を借りたり、ときに彼らと共同研究を行うこともできます。当センターはこのような学際的な環境のなかで、日本発のカーボンナノチューブ産業の創出を支えるというミッションの実現に向けて日々取り組んでいます。

当センターには、新材料の開発を目指すプロジェクト(2017年3月末で終了した技術研究組合単層CNT融合新材料研究開発機構)を終えたばかりの研究者や技術者をはじめ、ミッションの実現を支えるカーボンナノチューブの研究開発の知識と経験を兼ね備えた人材が揃っています。また、革新的な材料の創出に欠くことのできない研究装置を多数揃えています。

当センターは基礎研究を指向するだけでなく、民間に技術を橋渡しすることを前提としてカーボンナノチューブの合成、用途、評価に関する技術開発と支援を行っています。具体的には、次世代の商業カーボンナノチューブに資する合成技術の開発、用途開発の基盤となる分散・成形加工・塗布・紡糸・微細加工技術の開発、生産管理のための分散液の評価技術の開発、革新的用途を創出するゴム・樹脂・金属との複合化技術の開発、材料の技術を支える標準化のための研究、さらにリスクマネジメントのための情報発信、ナノカーボンの実用化を促進する研究会の主催などを行っています。

私は、研究を通じて、この世の中の幸を少しでも増やすことに貢献したいと思っています。いままでの経験では、ほんのちょっと世の中の幸を増やすためにも、不断で継続的な並々ならぬ努力と絶対にあきらめない断固たる決意が必要であると強く感じています。このような理念でセンターを設計し、センター長の職務に尽くしています。

さて、これからの時代においては、科学技術はますます社会への還元を求められるようになると感じています。本センターは、その時代の要望に真っ先に真剣に取り組むことになります。我々は、研究成果が社会の役に立ち、より良い未来の創造に貢献すること、そして本センターの活動が日本発のカーボンナノチューブ産業創出の一助となり、将来の科学技術開発のあり方の一つのモデルケースとなることを切に願っています。

 

ナノチューブ実用化研究センター 研究センター長

畠 賢治
経歴・受賞歴

ナノチューブ実用化研究センターの組織

ナノチューブ実用化研究センターのメンバー

研究装置

ナノチューブ実用化研究センターには、次世代カーボンナノチューブの産業化に向けた技術開発を支えるというミッションを実現するための、専門的な設備や最新の装置が整備されています。