リスクマネジメント関連情報

WHO、労働者をナノマテリアルから保護するためのガイドラインを発行

2017年12月14日

世界保健機関(WHO)は工業的に製造されたナノマテリアルの適切な取り扱いのための新たなガイドライン『ナノマテリアルの潜在的なリスクから労働者を保護するために』を発行した。ナノマテリアルに曝露する恐れのある労働者を保護するためのベストプラクティスの策定を支援することが意図されている。ガイドラインは、健康への悪影響が不確実であっても曝露を低減するための手段を講じる必要があるとする予防的アプローチと、選択肢が与えられる場合には労働者にとってより負担の少ない措置が優先される制御の階層の適用を重要な基礎として作成された。WHOはこれらの原則を踏まえ、科学の現状についての体系的なレビューを行い、下記の提言をまとめた。

  • ナノマテリアルの健康への有害性を評価する
    • 化学品の分類および表示に関する世界調和システム(GHS)に従ってナノマテリアルの危険有害性を分類する
    • 安全データシート(SDS)には、ナノマテリアル固有の有害性情報を記載するか、または適切な利用可能な試験がないエンドポイントであることを示す
    • 呼吸可能な繊維状物質および生体持続性のある粒子状物質は、類似の物質群を利用した仮分類を行う
  •  ナノマテリアルへの曝露を評価する
    • 特定の提案職業曝露限度(OEL)値の算出に用いられた手法を参照する
    • 提案OEL値のリストは本ガイドライン付属書1に掲載されている
  • ナノマテリアルへの曝露を管理する
    • 呼吸による曝露の低減に重点的に取り組むこと
    • ナノマテリアルへの曝露を可能な限り減らすこと
    • 段階的な曝露の管理を行うこと
    • 衛生管理と保護具の使用により経皮曝露を防ぐこと

http://www.who.int/occupational_health/publications/manufactured-nanomaterials/en/

 

“WHO Guidelines on Protecting Workers from Potential Risks of Manufactured Nanomaterials”:英語(概要部分のみフランス語、スペイン語、中国語、ロシア語、ペルシャ語でも記載されている)、全94ページ、587 KB

http://apps.who.int/iris/bitstream/10665/259671/1/9789241550048-eng.pdf